前頭側頭型認知症 [介護]
東京に行って来ました。
今回の東京滞在中は、母を病院から外泊させて自宅で3泊4日一緒に過ごしてきました。
母が作った料理を3年ぶり?に食べました。
こんなことが起きるなんて奇跡。
母の笑顔をやっぱり3年ぶり?に見ました。
母と一緒に過ごしても私、ため息をつきませんでした。
母の回復というか、状態のいいことに涙が出そうに感激。
母は前頭側頭型の認知症と診断を受け、
現在は、認知症病棟に入院中です。
この認知症、一般的に少なく、また若年性65歳以下で発症することが多いそう。
人格が変わった!というのが特徴的な症状で、うつ病や統合失調症と診断を受けることも多いそうです。
母もうつ病の診断を受けてきましたが、思い返せば初期症状は6年ぐらい前からあったように思います。
治療法や治療薬も「これ!」といったものはないそうです。
母の場合、周囲に人がいるという安心感や、スケジュールに沿って動く生活とか
薬を決められた量を決められた時間に飲むことでの薬の効果がでているのだと思います。
劇的に状態がよくなりました。具体的には、
・食事、食べ物、料理すべて拒否的だったのに、自分で作りたいものを考えて料理をし、
通常の量の食事を摂ることができるようになった。
・外出を拒否していたのに、電車に乗ってデパートに行って買い物を楽しめた!
・捨てることを嫌がっていたのに、冷蔵庫の整理でものを捨てることができた。
・テレビ、本を読むこと、集中することができなかったのに、どちらも積極的に楽しんでいる。
・じっと座って作業をすることができなかったのに、塗り絵、刺し子、折り紙など手作業が長時間できる。
・表情は固まって、眉間にしわを寄せっぱなし、不安な顔しかしていなかったのに、今は笑える!
・自分の不安を訴え続けるだけだったのに、世間話ができるようになった。
過去の思い出話だけでなく、今の病院での作業の話や、未来のお正月の話までもできるようになった。
私の母は、もう病気にとらわれて、いなくなってしまったという気分でいたのに
母がまた戻ってきてくれたような気持ちになりました。
つじつまの合わない部分もいろいろありますが、この母の状態は以前は期待すらできなかった。
今までの私に、こんな日が来ることを伝えてあげたいです。
病気の人そのものももちろんツライですが、周囲もまた別の意味でツライですものね。
急激に状態がよくなっているので、今はこの状態がなるべく長く続くことを祈るばかり。
もし、どこかに私たちのようにあまりメジャーではないこの前頭側頭型認知症で
苦しんでいる人がいたら、劇的に状態が改善することもあることを知ってほしいと思います。
私自身、どれだけ笑顔でいても、ずっと気にかかっていましたし、苦しかったし、きつかったし、
早く終わってくれと思ったし、よく過ごしてこれたなと思う時間でした。
こんなふうに母の作ったものを食べ、一緒に笑える日がまた来るとは思いもしなかった。
死こそ救いと思っていたけれど、こんな日が来るなら死に救われなくてよかった。
母のためにがんばってくれている父と弟夫婦と、私を支えてくれている夫に感謝。
人生万事塞翁が馬ですね。
今回の東京滞在中は、母を病院から外泊させて自宅で3泊4日一緒に過ごしてきました。
母が作った料理を3年ぶり?に食べました。
こんなことが起きるなんて奇跡。
母の笑顔をやっぱり3年ぶり?に見ました。
母と一緒に過ごしても私、ため息をつきませんでした。
母の回復というか、状態のいいことに涙が出そうに感激。
母は前頭側頭型の認知症と診断を受け、
現在は、認知症病棟に入院中です。
この認知症、一般的に少なく、また若年性65歳以下で発症することが多いそう。
人格が変わった!というのが特徴的な症状で、うつ病や統合失調症と診断を受けることも多いそうです。
母もうつ病の診断を受けてきましたが、思い返せば初期症状は6年ぐらい前からあったように思います。
治療法や治療薬も「これ!」といったものはないそうです。
母の場合、周囲に人がいるという安心感や、スケジュールに沿って動く生活とか
薬を決められた量を決められた時間に飲むことでの薬の効果がでているのだと思います。
劇的に状態がよくなりました。具体的には、
・食事、食べ物、料理すべて拒否的だったのに、自分で作りたいものを考えて料理をし、
通常の量の食事を摂ることができるようになった。
・外出を拒否していたのに、電車に乗ってデパートに行って買い物を楽しめた!
・捨てることを嫌がっていたのに、冷蔵庫の整理でものを捨てることができた。
・テレビ、本を読むこと、集中することができなかったのに、どちらも積極的に楽しんでいる。
・じっと座って作業をすることができなかったのに、塗り絵、刺し子、折り紙など手作業が長時間できる。
・表情は固まって、眉間にしわを寄せっぱなし、不安な顔しかしていなかったのに、今は笑える!
・自分の不安を訴え続けるだけだったのに、世間話ができるようになった。
過去の思い出話だけでなく、今の病院での作業の話や、未来のお正月の話までもできるようになった。
私の母は、もう病気にとらわれて、いなくなってしまったという気分でいたのに
母がまた戻ってきてくれたような気持ちになりました。
つじつまの合わない部分もいろいろありますが、この母の状態は以前は期待すらできなかった。
今までの私に、こんな日が来ることを伝えてあげたいです。
病気の人そのものももちろんツライですが、周囲もまた別の意味でツライですものね。
急激に状態がよくなっているので、今はこの状態がなるべく長く続くことを祈るばかり。
もし、どこかに私たちのようにあまりメジャーではないこの前頭側頭型認知症で
苦しんでいる人がいたら、劇的に状態が改善することもあることを知ってほしいと思います。
私自身、どれだけ笑顔でいても、ずっと気にかかっていましたし、苦しかったし、きつかったし、
早く終わってくれと思ったし、よく過ごしてこれたなと思う時間でした。
こんなふうに母の作ったものを食べ、一緒に笑える日がまた来るとは思いもしなかった。
死こそ救いと思っていたけれど、こんな日が来るなら死に救われなくてよかった。
母のためにがんばってくれている父と弟夫婦と、私を支えてくれている夫に感謝。
人生万事塞翁が馬ですね。
2011-11-14 10:35
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コメント(6)
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すごいですね~(しみじみ)
専門家に頼ってよかったですね!
家族を施設や病院に任せることに罪悪感をもつ人もいると思うのですが、
cobachiさんの事例のようにいい結果を生むこともあるということは、
同じような立場にいる人に、勇気を与えてくれると思います
もちろん、必ずいい結果を生むとは限らないのだけど・・・
よい病院にかかれてよかったですね!
ご家族の献身が報われてよかったですね!
cobachiさん、ご家族、そしてお母様にとって、幸せな時間がたくさん訪れますように・・・!!
by ひすい (2011-11-18 19:20)
ひすいさんへ
ありがとうございます。
なんだか、信じられないぐらいの回復でびっくりです。
常に大きな罪悪感をもって過ごしていた日々なので、
だいぶ気持ちが軽くなりました。
まあ、罪悪感0にはならないですが、
今回の入院は、本当にいい方向への転換になってくれて!!
こんな日々がずーっと続いて欲しい。
ツライ気持ちで過ごす人にもいいことがありますようにと祈ります。
by cobachi (2011-11-20 22:20)
前頭側頭型認知症も劇的に状態がよくなることがあるんですね。実は、私の母も今日前頭側頭型認知症と診断されました。
cobachiさんの母はどこの施設に入院されましたでしょうか?
教えて頂けると幸いです。
by goddy5 (2012-09-01 23:44)
goddy5さんへ
心中、お察しします。
母は東京武蔵野病院に入院しました。
ただし、劇的に状態がよくなった後で、母の担当医が
もしかしたら診断を間違えたかもしれない。
抗がん剤投与のために入院をしたことをきっかけとした
強度のうつ状態からの前頭側頭型認知症状態だったかもしれないと
言われました。この情報がお役に立てればよいのですが。
by cobachi (2012-09-02 22:08)
cobashiさん
御返事ありがとうございます。
大変参考になりました。
今入院している病院がもうすぐで出なければいけないので、参考にさせて頂きます。
ありがとうございました。
by goddy5 (2012-09-07 00:10)
goddy5さんへ
次の病院探しというのが本当に大変ですよね。
うちの母は、東京武蔵野病院に転院する前は、
ベッドに拘束されっぱなし、でした。
転院して、認知症専門病棟に入院して積極的な関わりを
周囲から働きかけてもらったことが母の状態を
大きく改善に向かわせたと思います。
goddy5さんのお母様も次の病院で、
回復傾向に向かわれることを祈ります。
病気の本人はもちろんですが、家族も苦しいですよね。
どうぞご自身のことも労わってくださいね。
by cobachi (2012-09-07 08:50)